役所とか公務員って市民の方から嫌われている印象を持ってませんか?
「お役所仕事」って言葉があったり、杓子定規で堅苦しいことをしていると「役人みたい」って言われたりと、なんか世の中が公務員に対して否定的なのではないだろうかって気になりますよね。

役所のファンを増やそう
市民のためになんとかしたいと考えている公務員は多いのにそれが理解されないのは、なんか悲しくなりませんか?できればもっと理解して欲しいと思いませんか?
何をやっても理解されないし、やっても批判されるだけだし、やるべきことはやるけど、それを知ってもらうのを諦めていませんか?
なぜ、役所のやっていることはなかなか理解されず、役所や公務員のファンになってもらえないのだと思いますか?

僕は役所が
結果しか見せない
ことが原因だと思っています。
人は頑張っている人は応援したくなるし、手伝おうって思いますが、結果だけみてファンになったりはしません。

例えば、駅伝を思い出して下さい。僕の母校の青山学院大学が何年か連続で1位になっていますが、人は順位という数字に共感を覚え応援したくなるわけではないですよね。
汗水らして一生懸命走る姿、事前に撮られた練習風景、そんな努力の結果でてきた順位をみて感動を覚えるはずです。

XXしましたとか、XXに決まりましたって突然言われたら困惑するだけで、どんな過程を経て、どんな努力をして、どんな調整をしてその結果に至ったのか分かってこそ、応援しようとか協力しようって思ってくれるのではないでしょうか?
理解してもらえないとばかり思うのではなく、理解してもらうための努力に欠けていると考えるべきだと思いますよ。

努力の過程を見せてはいけない、決まっていないことは見せられないと思い込んでいる方が多いのですが、実は努力の過程を見せることは既に始まっています。それはパブリックコメントです。昔だったら決まる前には絶対に見せなかったはずですが、パブコメは平成11年に閣議決定され、平成18年に行政手続法改正法が施行され、今では一般的な手法になっていますよね。決まる前に見せて意見を頂く活動は既に始まっているのです。

事前に見せてしまったら意見の集約がつかずに大変な思いをしてしまうんではないかという懸念も分からなくもないですが、役所内で決定して始めたことを、クレーム等で止めたり、後から方向修正するよりはマシなのではないでしょうか。

この先、日本の人口は減ることは確定で、間違いなく税収も公務員の数も減ります。市民にもっと理解され、一緒に活動してくれる市民を増やさないと立ち行かなくなる可能性が高いです。

少しずつでも良いから、役所のやることを理解して協力してくれる役所のファンを増やしていきませんか。
市民に愛される役所、市民に愛される公務員になるためには、努力している姿をみてもらうのが一番だと思いますよ。