その町で一番美味しいお店やスポットには集客力があるのはご理解頂けますよね。
例えば、美味しく地元で評判の良いラーメン店を徹底的にPRして、そのお店に観光客を連れてきたとしましょう。

SAYA151005158392_TP_V4

ラーメン1杯はたったの数百円で、それだけ食べて帰られてしまったら何の意味もありませんし、大赤字になります。

とにかく観光客に来てもらうことをしなければなりませんが、次に考えねばならないのはいかにして
滞在時間を伸ばす
ことが大切。

ラーメンを食べに来てくれた観光客に、様々な提案をして町で過ごす時間を増すようにしていきます。
観光スポットがあるならそれを紹介し、街歩き、歴史探訪、工場見学、スポーツなどなど色々な提案を仕掛けます。

1、2時間歩いてくれたら、お茶の一杯、甘いものの1つも食べたくなるでしょうし、4,5時間滞在させることに成功したらもう1回ご飯を食べてくれるでしょう。
町で楽しい思いをしてもらいながら、滞在時間を増やしてもらうことで、観光客に使ってもらうお金を増やすことを狙い、
トータルリターンの向上
を図るのです。

トータルリターンの向上


みなさんの町にはそんなに沢山の遊ぶところがないのでしたら、それこそ広域連携ですよ。近隣の市町村と手を取り合って、お互いに観光客に提案し、その地域での滞在時間の増加を狙います。

あと、これからは写真を撮ってもらいシェアしてもらいやすい環境を作ることです。
最初に茨城県が運営するアンテナショップ「茨城マルシェ」に行って驚いたことは店内に撮影禁止の張り紙がしてあったことです。茨城県内の美味しいものをPRするためのショップを撮影禁止にして何の意味があるのでしょうか?仮に買ってもらえなくても店内の様子、商品をシェアしてもらうだけでもPR効果があるはずですよね。もちろん、即刻その張り紙は外してもらいました。

とにかく大切なのは、まずは町に来てもらうこと、つぎに滞在時間を増やし、それによりリターンを多くすること

町での体験が楽しくて、また来てみたい、今度は泊まってみようかなと思って頂くように次から次へと様々な提案を仕掛けていきましょう。