マニュアルって分り難いですよね。
なんであんなに分り難いのでしょうか?嫌がらせしているのかな?って思ってしまう時もあるぐらいです。

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昔に比べたら随分とマシにはなりましたが、家電とか一般消費者が使うものでも結構分かり難いことが多いと思いませんか?
本来、使い方とか丁寧に説明するはずのものなのに、どうして分り難いのでしょうか?
家電のプロが家電を設計し、家電のプロがマニュアルを書いていることが原因なのではないかと思っています。
わざわざ難解に書いているつもりはないのですが、プロは素人が何が分からなくて、何を知らないのか分からないため、マニュアルの利用者にとっては不親切な代物になることが多いのです。

役所が作る資料はどうでしょうか?
市民の皆さんは役所のこととか全く知らない素人たため、役所で使われる専門用語、言い回しなんて全く知りませんし、日頃そんなものに触れることもありません。
一方、役所の中では、お役所の決まりごと、専門用語、一般の人が使わない言い回しをいつも使って会話していますよね。学校を出て新規採用職員として入ってきて数ヶ月の頃を思い出して下さい。先輩、上司たちが何を言っているのか分からなかったはずですが、1年、2年と時が経つにつれて、お役所に慣れ、徐々に役人としてのプロフェッショナルになっていきます。

プロ同士は専門用語で会話した方がてっとり早く、意思疎通が簡単ですが、素人にプロが使う言葉を使っても全く理解されないんですが、一旦プロになってしまうと、もう素人の気持ちとか知識レベルが理解できなくなり、素人向けに伝えるのが難しくなってしまいます。

市民向けに何か情報発信する時、担当者が起案して、補佐や先輩などが確認し、課長などの管理者に決裁印を押してもらって、内容のチェックをしてもらいますが、この時チェックするのは、担当より更に公務員歴の長い人たち、上に上がれば上がるほど素人目線がどんどん分からなくなっているのです。間違いがないようにするための確認はできますが、市民にとって分かりやすくするための確認はできない人たちばかりなのです。

困ったことに、これは役所だけの話ではなくて、あらゆる業界に共通の問題で、正直いうと解決手段はほとんどありません。
業界に詳しくない人にチェックしてもらうしかないですが、事前に外の人に見てもらうって難しいですよね。

唯一可能性があるのは、他部署にみてもらうこと、例えば農林の資料を土木の人がみるとかすると少なくとも使う専門用語は違ってきますから、専門用語を少なくすることはできるはずです。
役所の常識は世間の非常識だと考え、少しでも素人の市民にとって分かりやすい言い回し、極力専門用語、法律用語を使わない努力をしないと、伝わりやすい情報になりませんよ。