インテルを退職して広報監として地方公務員になってすぐ、仕事でお付き合いのあったつくば市、住民として繋がりのあった守谷市、新しくシティプロモーションの組織を作った取手市の3市のシティプロモーション部隊を訪問してみました。
情報発信の必要性20161007


3市を回ってビックリしたのが、お隣さんのように近い3市の同じ仕事をしている職員たちがほとんど何の交流もないこと。
民間人感覚だと、役所間ってもっと何か繋がりがあったりするのかと勝手に思い込んでいましたが、どうやら、違うみたいです。また、県とも繋がりが薄いのにも本当に驚きました。
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役所の世界ではシティプロモーションが流行していますが、一体、シティプロモーションって何だろう?何をすれば良いのかと皆さんかなり悩まれているのに、隣の市町村が何をしているのか知らないし、相談しあったりするような関係もなかったのです。

やっぱりこの状態はまずいな、少しでも交友関係を作った方が良いと思い、つくば市の方に一度みんなで飲みませんか?って話しかけ、幹事を引き受けてもらって、茨城県南部、通称:県南(けんなん)の市町村でシティプロモーションをやっている方々をお誘いしてみんなで飲んでみました。

企業だったら交際費が使えるかも知れませんけど、公務員の世界にはそんな予算もありませんし、公務員同士の飲み会に税金を使ったら大騒ぎになりますから、もちろんみんな自腹での参加なんですけど、20人近い有志の市町村職員たちが集まってくれて、かなり盛り上がりました。盛り上がったといっても、どんちゃん騒ぎをしたわけではありませんからね。

3回ほど、単なる飲み会を行っていましたが、仕事が終わってから集まると、どうしても7時集合とかになってしまいます。これだけみんな盛り上がって交流が活発になるんだったら、もっと早い時間から集まってもらうことはできないのかと考えて、勉強会という形にして、市役所の会議室を借り、各市でやっていることをプレゼンしてもらう会を開いたり、他の都道府県で面白いことをしている市町村の担当をお招きしてお話を聞いたりする場を作り、回を重ねていきました。

この飲み会(途中から勉強会)で仲良くなった龍ケ崎市の中堅職員から「若手職員が情報発信する意欲を高めるような研修をして欲しい」と依頼を受け、何日もかけて研修資料を作り「自治体における情報発信の必要性」と題した研修プログラムを作りました。

実際に研修してみると、かなり好評な研修となり、茨城県内の市町村だけでなく、県外からも講師として呼ばれて、色々なところで研修させてもらってます。

このブログ記事は、役所の情報発信の仕方、その改善方法について、公務員向けに行っている研修の内容をまとめてみたものです。(将来的には書籍化したいなと思ってます)